肛門呼吸から踵呼吸へ

 " 衆人は喉で、哲人は背骨で、真人は踵で呼吸する "

 

喉で呼吸する・・・

浅い胸式呼吸のこと。

 

背骨で呼吸する・・・

しっかりと横隔膜式呼吸ができているけど意識的なもの。

 

踵で呼吸する・・・

実際には横隔膜式呼吸ができているけど、意識的ではなく、呼吸器を働かせている感じがしない呼吸。

 

野口体操の野口三千三さんの言葉で僕自身とても好きで納得の言葉です。

 

 

アシュタンガヨガではムーラバンダ領域への意識が大切とされ、遅かれ早かれ必要になってきます。 バンダを意識しようとして、お腹を無理に凹ます方がたまにいるけど、それは好ましくなく、むしろムーラ領域をおへその方に軽く摘まみ上げ、それにより骨盤底からのソフトやけど深いグンという感覚が生まれます。

 

 

僕はよくクラスの時に  ”肛門呼吸” という名前をつけて説明することがよくあります。 喉ではなく、肛門から呼吸をする(またはイメージする)ことによって、呼吸のたびに肛門に意識が向かいやすいからです。

そうすることで尾骨がしまい込まれ、実際に肛門から呼吸をしているような感覚があります。

 

この肛門呼吸は、

野口さんの言葉では、”哲人は背骨で呼吸する” にあたるかと思うのですが、背骨の一番下は仙骨の一番下、尾骨という骨です。

肛門から呼吸をするイメージでは尾骨がクイッと入り、呼吸が背骨を通ります。なので喉は穏やかに保たれたままで、横隔膜は動き、呼吸が制限されません。

 

そして ”肛門” は "踵" と深い関繋がりがあります。

 

踵から呼吸をするように意識すると、その意識が脚を伝い、自然と肛門にも繋がり、ムーラ領域にも連動していくという流れです。

呼吸が踵から脚、骨盤、背骨、へと繋がるということは、上半身と下半身の繋がりも深くなるということです。

 

 

ダウンドックなんかでも踵への意識を持ち、踵を踏むことで踵から呼吸をするようなイメージで呼吸をしてみてください。(呼吸のアクセルが踵にあるようなイメージで) 意識が向かった分だけ、尾骨やムーラ領域にその意識は伝わっていきます。 そしてその時に、胸骨上部から心臓を背骨上部に持ち上げ、喉はリラックス。首を長くしてから頭頂部と尾骨を近づけ、円で繋ぐようにします。 そしておへそに視点を定めます。 喉はリラックスです。 踵から呼吸をするようにしてみてください。

 

どうでしょう。

 

この時の僕自身の感覚はあえて書きません。

 

みなさん自身で試してみて感じてください。

 

 

他にもトリコーナーサナからの移行(特に起き上がる時)の時。

後ろ足踵から呼吸をするようにして起き上がってみてください。

(ダウンドックと同じで踵にアクセルがあるようなイメージで)

 

ぜひ試してみてください。

 

 

踵で呼吸をすることで、喉をリラックス。

横隔膜も動き、

踵で呼吸をすることで、肛門(尾骨)と連動。

骨盤底にあるもう一つの横隔膜と連動。

 

 

もう一度、、、

 

 " 衆人は喉で、哲人は背骨で、真人は踵で呼吸する "

 

喉で呼吸する・・・

浅い胸式呼吸のこと。

 

背骨で呼吸する・・・

しっかりと横隔膜式呼吸ができているけど意識的なもの。

 

踵で呼吸する・・・

実際には横隔膜式呼吸ができているけど、意識的ではなく、呼吸器を働かせている感じがしない呼吸。

 

 

明日からの練習でみなさん自身で感じてみてください。

 

 

追記)))

 

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